過去30年の日本ダービー優勝馬30頭中16頭は単勝1番人気で、その成績は〔16・5・2・7〕と、連対率は70.0%、3着内率は76.7%に達している。なお、1986~2015年の30年間に複数回行われたJRAのGI・JpnI、J・GI のうち、単勝1番人気馬の勝率が50%を超えているのはこの日本ダービーだけだ。数あるビッグレースの中でも注目度が高く、予想に力の入る一戦であることが、前評判とレース結果が一致しやすい理由のひとつかもしれない。
牝馬クラシックの二冠目となるオークスは、一冠目の桜花賞から距離が一気に800m延びるとあって、距離への対応力が重要な鍵を握る一戦だ。過去10年で単勝1番人気馬の優勝は、2009年のブエナビスタ、2010年のアパパネ(サンテミリオンと同着)の2頭のみ。今年はどんなドラマが待っているのか。
昨年は5番人気→12番人気馬→18番人気の順で決着して、3連単が2000万円を超える配当となった。3年連続で二桁人気馬が連対を果たしているこの一戦は、今年も伏兵馬の台頭に注意すべきだろう。
過去10年の新潟大賞典では、単勝1番人気馬が〔1・1・1・7〕という成績だが、優勝を果たしたのは2006年のオースミグラスワンが最後、連対を果たしたのも2007年2着のサイレントプライドが最後となっている。昨年は、単勝オッズ10.7倍のダコールが優勝し、2着に単勝オッズ57.2倍のナカヤマナイト、3着に単勝オッズ11.0倍のアルフレードが食い込み、3連単が94万5420円の高額配当となった。波乱続きの一戦を制して今後のGI 戦線やサマー2000シリーズに駒を進めるのはどの馬だろうか。
近年のNHKマイルCは両極端な決着が多い。過去10年の優勝馬10頭中、半数の5頭は単勝1番人気に支持されていた。一方、2007年のピンクカメオ、2009年のジョーカプチーノ、2013年のマイネルホウオウはいずれも単勝10番人気以下で、これらの年はいずれも3連単が100万円を超える払戻金となった。今年は上位人気馬が期待に応えるのだろうか、それとも前評判の低い馬が高配当を演出するのだろうか。