福島競馬の夏の風物詩と言える七夕賞は、サマー2000シリーズの開幕戦であり、夏の中距離王の座を狙う実力馬が顔をそろえる一戦だ。昨年は3連単の払戻金額が100万円を超える高配当になるなど、波乱の決着となるケースも多い。今年はどんな結果が待ち受けているのか?
2014年と2015年のプロキオンSを連覇したベストウォーリアは、続くJpnI・マイルチャンピオンシップ南部杯でも連覇を達成。2013年の優勝馬アドマイヤロイヤルは、重賞未勝利ではあったが前年秋のマイルチャンピオンシップ南部杯で3着に好走していた。一方、2011年の優勝馬シルクフォーチュン、2012年の優勝馬トシキャンディは当レースで重賞初制覇を達成。この2回はそれぞれ3連単が1000倍を超える高額配当となった。今年は実績馬が貫禄を見せるのだろうか。それとも、意外な伏兵馬が波乱を演出するのだろうか。
負担重量がハンデキャップで行われる3歳馬限定のレースは、年間を通じてこの一戦だけ。別定からハンデキャップに変更された2006年以降の過去10年の結果を見ると、中山競馬場で行われた2011年を除くすべての年で単勝6番人気以下の馬が3着以内に入っている。各馬の実力比較のほかに、ハンデ差についても考慮しておきたいレースだ。
2011年までのCBC賞はサマースプリントシリーズの開幕前に行われていたが、中京競馬場がリニューアルオープンした2012年に現在の時期に移され、サマースプリントシリーズの第2戦となった。同シリーズの中で唯一左回りのコースで争われるこの一戦を制し、チャンピオンの座に一歩近づくのはどの馬だろうか。
上半期のGI 戦線も、この宝塚記念でクライマックスを迎える。例年、中距離路線で活躍しているトップホースだけでなく、マイル路線や長距離路線をにぎわしてきた馬たちも加わり、まさにオールスター戦となっている。今年の上半期を締めくくる一戦を制するのはどの馬か?