ユニコーンSは世代最初に行われる3歳限定のダート重賞で、毎年ダート適性の高さを示す精鋭馬たちによって、手に汗握る戦いが繰り広げられている。2005年の優勝馬カネヒキリは、同年秋のジャパンカップダート(現チャンピオンズC)を制し、3歳にしてダート界の頂点に立った。今後のダート戦線を牽引するスターホースの誕生が期待される一戦だ。
今年も「サマースプリントシリーズ」がこの函館スプリントSで開幕、9月11日のセントウルSまでの全6戦で夏の短距離王の座が争われる。シリーズチャンピオンの行方を占うだけでなく、秋の短距離王決定戦・スプリンターズSへ向けた始動戦に位置付ける陣営もあり、注目度の高い一戦だ。
イギリスのエプソム競馬場は、ダービーやオークスが行われている歴史の長い競馬場。ダイナミックな広いコースを有することで知られている。その競馬場の名を冠したエプソムCは上半期の東京競馬場で行われる最後の古馬混合重賞であり、この先に控える夏の重賞戦線や、秋のGI 戦線を展望する一戦だ。昨年のエプソムCで重賞初制覇を果たしたエイシンヒカリは、その後国内外のビッグレースで活躍中だ。今年もそういった新星の誕生を期待したい。
昨年のマーメイドSは単勝オッズ15.6倍のシャトーブランシュが優勝を果たし、3連複2万2750円、3連単15万1990円の高額配当決着となった。ハンデキャップ競走となった2006年以降の過去10回中、3連複の配当が1万円未満だったのは1回だけ、3連単の配当が10万円未満だったのは3回だけである。波乱含みの一戦を制し、今後の重賞戦線に向けて弾みをつけるのはどの馬だろうか。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。
昨年は昇り龍の勢いがあったモーリスがGI 初挑戦で堂々の優勝。一昨年はドバイデューティフリーで圧勝を飾ったジャスタウェイが差し切り勝ちをおさめた。近年は上位人気に支持された馬が結果を残している一方で、2005年以降11年連続で単勝8番人気以下の馬が3着以内に食い込んでいる点も特徴的だ。今年も激戦が予想されるだけに、伏兵陣もしっかりとチェックしておきたい。