12日、阪神競馬場で行われたマーメイドSは、好位でレースを進めた松若風馬騎手騎乗のリラヴァティが、3~4コーナーで先頭に立ってゴールまで押し切り、最後方追走から追い上げてきた7番人気ヒルノマテーラにクビ差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分59秒3。 さらにクビ差の3着にココロノアイが入った。なお、シュンドルボンは4着、ハピネスダンサーは5着、レッドオリヴィアは6着に終わった。 勝ったリラヴァティは、父ゼンノロブロイ、母シンハリーズ、その父Singspielという血統。今年のオークスを制した半妹シンハライトに続く重賞制覇を果たした。
まさかの結末が待っていた。8番人気のロゴタイプが果敢にハナを奪ってマイペースに持ち込み、まんまと逃げ切りに成功。後続に1馬身1/4差をつけ、13年皐月賞以来、3年2カ月ぶりのVを飾るとともに、G1・3勝目を挙げた。殊勲の田辺裕信騎手は「強い馬がそろっていて、着を拾うよりも、勝つにはどうしたらいいかを考えていました。人気がないのもあって、ほかに絡んでくる馬もなかった。そこは賭けだったが、思ったようになってくれましたね。リズムを守って、自分のペース、時計で走ることを心掛けました」と満面の笑み。なお、G1・5連勝を狙った1番人気のモーリスは、道中行きたがるところを見せ、直線でも手応えほど伸びず2着。6番人気フィエロが3着となった。2番人気のリアルスティールは11着に敗れている。
川田将雅騎手が騎乗した3番人気マカヒキが、サトノダイヤモンドとの激しいたたき合いを鼻差制して優勝。2013年に産まれたサラブレッド6913頭の頂点に立った。勝ちタイムは2分24秒0。皐月賞馬の1番人気ディーマジェスティは3着。 好天も加わり13万597人が詰めかけた東京競馬場。レースはマイネルハニーがハナに立ち、プロフェット、アグネスフォルテが続く。マカヒキはライバルのサトノダイヤモンドの動きをマークするように直後の8番手につける。直線では前にいたエアスピネルとサトノダイヤモンドの間の狭いところを割って抜け出すが、ルメール騎手が懸命に追うサトノダイモンドがゴールまで食い下がり鼻差の辛勝となった。
1番人気のシンハライトが樫の女王に輝いた。道中は後方に構えて脚をため、直線でスパート。力強く馬群を割って先団をとらえ、約2センチで敗れた桜花賞の雪辱を果たした。勝ちタイムは2分25秒0。池添謙一騎手は今春のG1で桜花賞、天皇賞、NHKマイルCと2着惜敗が続いていたが、ついにVをつかんだ。 なお、シンハライトは直線でデンコウアンジュの進路を妨害したとして、同騎手は28、29日の開催日2日間の騎乗停止処分に。ダービー(29日・東京)ではロードクエストに騎乗を予定していたが、参戦できなくなった。
新人女性騎手の藤田菜七子が、新潟12R・飛竜特別を9番人気ピュアリーソリッドで勝利。減量のない特別レースを制し、JRA3勝目を挙げた。舞台は新潟名物の直線コース。好スタートから外めの15番枠を生かして、馬が走りやすい外ラチを確保。2番手を進み最後までスピードをゆるめることなく、2着コウユーココロザシに3/4馬身先着した。
春の3歳マイルナンバーワン決定戦、第21回NHKマイルC(GI)は8日、東京競馬場で18頭が出走して争われ、1番人気のメジャーエンブレムが1分32秒8で優勝し、1着賞金9500万円を獲得した。牝馬の優勝は2007年のピンクカメオ以来となった。