◆朝日杯FS追い切り(14日・栗東トレセン) 朝日杯FS・G1(18日、阪神・芝1600メートル)で36年ぶりの牝馬Vを目指すミスエルテ(牝2歳、栗東・池江厩舎)が14日、栗東・CWコースで最終追い切りを行った。 川田が騎乗し、ダノンシーザー(4歳1000万)の直後につけ、半マイルでペースアップ。直線で内から並びかけると、軽い仕掛けに鋭い反応を見せ、2馬身突き放した。先週に続いて感触を確かめた川田は「テンションは新馬戦の前から高いですが、今日は我慢が利いて、しまいの動きがよかったですね」と納得の笑みを浮かべた。 池江調教師も「しっかり折り合っていましたし、そのぶん伸びましたね。この馬は(相手関係よりも)距離。ギリギリだと思いますが、牡馬と(斤量で)1キロ差があれば、通用していいと思っています」とデビュー3連勝でのG1制覇を見据えた。
クリストフ・ルメール騎手が6日、東京競馬10Rでモズライジンに騎乗し1着となり、5日の東京競馬10Rから騎乗機会10連続連対を達成。これまでの9回連続を更新する新記録をマークした。9回連続は武豊騎手、安藤勝己元騎手、岩田康誠騎手、ミルコ・デムーロ騎手の4人が記録していた。
マイルCSをミッキーアイルで勝利した浜中騎手は斜行により、26日から12月18日まで23日間(開催8日間)の騎乗停止となった。最後の直線で外側へ斜行し、ネオリアリズム、サトノアラジン、ディサイファ、ダノンシャークの進路が狭くなった。被害馬4頭のいずれも、その影響がなければ加害馬に先着したとは認められず、降着はなかった。通常であれば騎乗停止期間は開催6日間に相当するものだが、JRAによると「G1レースで上位着順の馬に影響があったことなども加味して」の処分となった。
13日、京都競馬場で行われたエリザベス女王杯は、スタートで遅れ中団後方からのレースとなったM.デムーロ騎手騎乗の3番人気クイーンズリングが、直線で狭いところを割りながら脚を伸ばして、好位追走から一旦は抜け出した12番人気シングウィズジョイをゴール前で捕らえ、これにクビ差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分12秒9(良)。
1番人気のモーリスが直線で外から差し切って優勝。2000メートルの距離を克服し、今年のチャンピオンズマイルに続く、5つ目のG1タイトルを手にした。2着は安田記念以来の実戦だったドバイ・ターフの勝ち馬、リアルスティール、3着には昨年の2着馬、ステファノス。2番人気だったエイシンヒカリは先手を奪ったが、直線で失速して12着に終わった。
所有馬の初出走から24年8カ月。サトノダイヤモンドのオーナーで、セガサミーホールディングス株式会社の代表取締役会長を務める里見治氏が、念願のG1制覇を決めた。13年セレクトセール当歳で、税込み2億4150万円。「この馬でG1を勝てないと、これからの競馬人生がどうなるのかと思っていました」。JRA・G1では、これまで2着が3度。「ダービー2着で、馬運がないのかなと感じたけど…。普通は“三度目の正直”なんだけど、4度目で勝てましたね。ゴール前は舞い上がってしまった」と喜びをかみしめていた。